雑感/フリーダム 〜自由、それを貫き通す裏にあるものは〜

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2017.10.5 エッセイ

 

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どうも、シバク・ドワレです。

 

40年ぶりくらいに映画「イージーライダー」を観た。

最初に観たのは、たしか買ってもらったばかりの14インチのカラーテレビで、日曜洋画劇場だったと思う。中学2年の頃だった。

 

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星条旗のタンクに、顔まで上げたプルバックハンドルのチョッパースタイルハーレーにまたがるキャプテンアメリカと、地味目なフラットハンドルのハーレーを操るビリー。マリファナを転売してまとまった金を手に入れ、焚き火をしながら野宿で遠い街の謝肉祭を目指す彼等。途中の祭りのパレードにハーレーで参加し、無届け参加の罪で収監され、そこで同室した飲み過ぎで保護された弁護士をタンデムして走ることになる。

 

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旅の途中、とある田舎町のカフェで地元民や保安官達に露骨な嫌がらせの言葉を背後のテーブルから投げつけられるが、なんとかケンカになるのを踏みとどまり次の街へと去った3人。

 

弁護士が問う。

「アメリカは良い国だったのに、なんでこうなっちまった」

長髪でヒゲ面にテンガロンハットのビリーが答える。

「臆病になったのさ。二流のモーテルさえ泊まらせないんだ。なにをビビってやがるんだ?」

「怖がってるのは、君が象徴してるものさ」

「長髪が目障りなだけさ」

「違う。君に[自由]を見るのさ」

「自由のどこが悪い?」

「そう、どこも悪くない。自由を説くことと自由である事は別だ。カネで動く者は自由になれない」

キャプテンアメリカは焚き火に薪をくべながら、2人のやり取りに口を挟むでも無くただ火を見つめる。

その夜、彼らをとんでもない悪夢が襲うが、果たして彼らは・・・。

 

自由の裏側には

この映画を、当時の未来も現在もわからずただ目的無しに日々の生活を送っていた中学生が観て、何を感じただろう。幾分その初見の歳が若すぎたのが幸いしたのか、当時の日本が既に安保闘争からも脱却して骨抜きになっていたのか。どんな理由からかは判らないが、私は右にも左にも転ばなかった。ヒッピーなど、遠い異国の仮想人物だと考えたのかもしれない。

映画の設定をそのまま真似たような生き方はしてこなかったが、自分なりの自由を追求してきたと思う。大きな代償を払いながら。

現代日本は、彼等のような自由を許容する度量も無いくせに、モラルの微塵も感じない国に成り果ててしまった。国を憂いて行動を起こす気などさらさら持ち合わせていないので、ただ我が遊びにのみマナーとモラルを向上させるが。

 

今日、再びこの60年代のアメリカを象徴する映画を観ても、特にハーレーが恋しくて仕方ない感情も湧かないし、大陸横断にも憧れない。悲しい結末に最近起こった銃社会の現実を重ね合わせ、心は痛むけれど。

しかし、映画中の彼らが思い、苦しんだことへの共感は痛切に身体を横切った。

 

あいつらは彼奴らなりの自由を追求するし、私は己の道を行く。

多数の論理に巻き込まれ、流される自分にはなりたくない。今までも、これからも。

2017.10.5