闘病記/せん妄2 〜現実〜

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2018.5.1 がん闘病の現場

どうも、シバク・ドワレです。

いま、午前2時過ぎです。またせん妄の患者の雄叫びに起こされたのですが、ナースが呼んだ名前を聞いて愕然としました。

私はこの病院に化学療法のため入院を始めてから2年半近く経つのですが、私より1年ほど後に来られて度々同室になった人だったのです。

直接やりとりしたことがないので詳細は不明ですが、年齢は60代半ば。おそらく末期がんです。同じような薬剤を使用して、頻度も同じくらいでした。

その人はナース達に冗談を飛ばして、ナースからも入院期間が長いのでよく知られており、入院生活を楽しんでいるかのようにさえ感じるほどでした。

その人が、前回同室だった3月にまったく食事が摂れなくなり、体重が40kgを切ったと話されていたのをカーテン越しに聞いていました。それでも、話し方はしっかりとしており、健常者となんら変わらない雰囲気だったのです。

 

その人が、先程雄叫びを上げて意味不明の事を呟いたと思ったらハアハアと肩で息をしだしてナースによりトイレに運ばれるところでした。

今回は同室ではありませんので、全て廊下越しに聞こえる仕草です。

ひと月前にあれほど正常だった精神が、こうも脆く崩れ去る現実を直視して、私は少し衝撃を受けました。

これが、がんです。

これが、抗がん剤治療です。

私もいつ、同じようなせん妄に陥るかもしれません。

しかし、私はやめられません。

データばかりを重視する生活はしたくないですが、明らかに私のがん細胞も増殖しているのです。

現実を知り衝撃は受けましたが、明日からも私の生活は変わらないでしょう。

せん妄がくるまでは。

 

月に見守られ

カーテンを開けたまま寝たら、いま突然窓の上のほうから眩しい光線が私の眼を射ました。

外を見ると、まんまるのお月さんのすぐ横に木星が輝いています。

仲良く寄り添うあの月星のように、私には帰宅すれば愛しい妻が待ち受けています。

今日もきっと、寂しくてベソをかいていたでしょう。

 

私は家に帰ります。

これから何度この病院に入院しても、必ず帰ります。

そして、妻の頭を撫でてやらなければ。

それこそが、いまの私の最大の仕事なんです。

 

月と星は雲でおぼろになりましたが、仲良くしています。

私たちも、いつまでもいつまでも仲良くできるでしょう。

そう月と星に願う、未明の出来事でした。

 

 

acsekitori.hatenablog.jp

 

2018.5.1

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