闘病記/がん患者の旅行 〜予約は取らずに体調良ければ〜

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2018.6.6 がん患者論

どうも、シバク・ドワレです。

たびたび私は末期がん(結腸がんステージ4)でありながら、車中泊での旅やツーリングなどの紀行文を認(したた)めています。クドイぐらいに。他の闘病記や雑感でがん患者の旅行に関する記事を書きましたが、ここで再度まとめてみようと思います。

しかしながら、私は他のがん患者の方のブログは一切読みませんし、患者同士の交流会などにも参加したことが無いので、あくまでも私のケースであり一般を評価した学術論文的なものではありません。そんなもの書けない。

被害妄想的な感情論ではなく、現実的な行動について述べます。

 

まず文頭に当たり、少しがんに対して想っていること。

ステージ4にも様々な症例があるのはご存知ですよね。私のように元気に遊び回れる幸せな者もいれば、動くこともままならない重症な方も大勢いらっしゃると思います。

一般にはどうか判りませんが、私が旧友などに末期がんと告白すると、たいがいは驚きと悲しみの雰囲気が伝わってきます。それは、末期のがん=もう最期、見納め。みたいな響きがあるからでしょう。しかしそれは、余命告知された「終末期のがん」と呼ぶのが正しいのでは無いでしょうか。

ステージ4であっても働かざるを得ない、いや働くことで生へのモチベーションを保つ。そんな人も多いと思います。私もその一人です。

本音を言うと、たまに自宅に帰るだけで後はキャンピングカーかオートバイで全国を旅して、その合間に治療をする。そんなのんびりした暮らしができたらなあ、とは思いますが。あれ?ほとんどしてるか。

それでも、やはり多少なりとも働かないと、旅の顎足代が出ません。

 

具体的には

御託はともかく、旅に出るには体調管理が大事です。これは健常者でも同じですよね。

まず、抗がん剤を打ってから3〜5日目に激しい下痢(水便)に見舞われますので、できるならその期間は避けたい。

特にキャンプ。道の駅やSAで寝る車中泊ならなんとかなりますが、トイレまで果てしなく歩かないとならないキャンプ場や海岸などでのキャンプは、腹の調子が良い間はともかく、先ほどのような症例が訪れたら下手したら大惨事です。予備の着替えは持っていますが、粗相をした後シャワーも浴びられない状況では、がん治療中の身体に良いはずがありません。

 

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このような状況ですので、必然的に楽しみにしているオートバイキャンプミーティングも、不参加が多くなりそうです。

北海道ツーリングなどのロングキャンプツーリングも同様ですね。

水洗トイレ完備のオートキャンプ場のトイレ近くを借りれば随分状況は変わります。しかしそんな経費を払うならば風呂トイレ付きのビジネスホテルのほうがよほど楽ですが、金が続きません。

それでもキャンプには独特の楽しみがありますから、まあ決めつけずに行けるときに行くことにしましょう。

 

次に、大半のがん患者と家族が知りたいであろう、キャンプでは無く普通の旅行など。

これには大きく分けて、電車バスなどの公共交通機関を使用する旅行と、マイカーで行くそれとがありますね。そのマイカーの内の一つに、私のようにキャンピングカーでの旅があります。

 

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まず電車バスですが、駅にはもちろんトイレがあります。

しかし大都会のターミナル以外はとても清潔とは言い難いトイレが多くあります。

当然、障害者用トイレなどなく、ひどいところだと男女共用の終戦直後みたいなトイレも未だに残っています。ウォシュレットどころか、和式です。辺りは使用後の糞便にまみれていることも珍しくありません。

そのようなトイレを病人が使用するのは、感染症のリスクを考慮するといただけません。車内のトイレも同様ですね。新幹線ならまだマシですが、それでも床には小用の後と思われる飛沫が床を濡らしています。ひどいときには子供だけで使わせたのか、それ以上の固形物が落ちていることもあります。

誤解なきよう伝えますが、私は鉄道大好き人間であり、鉄道旅は大好物なんです。しかし、以上のことは現実です。これは使う側のマナーに依るところ大ですので、企業にサービス向上を求めても難しいかもしれません。

次に、混雑時に電車バスを使うと、当たり前ですが車内は混んでいます。これが冬だと、インフルエンザを警戒しなくてはなりません。

抗がん剤の事を全く知らない方もいらっしゃると思いますので解説しますと、化学療法では抗がん剤や分子標的薬が血液中の成分まで攻撃してしまうので、リンパ球や白血球などの自己免疫成分が減少して感染症に罹りやすく、罹ると治りにくいのです。

そのため、冬季は混雑した場所、例えば初詣や映画館などにはドクターストップがかかります。行きたくても行けないのです。

後は、特に混雑期、たとえ指定席を取れたとしても待合の時間や場所を確保するのがたいへんです。立ちっぱなしがいちばんこたえますから。

以上の点から、私は大好きな電車旅をほぼ諦めています。仕方ないですね。

 

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 次に、マイカーでの旅行。

これは、セダン(タクシー型)なのか、ミニバンなどの車室が広いタイプなのかで変わってきます。なぜかと言えば、しんどくなったときにすぐ休憩できるかどうかに関わってくるからです。

また愛車自慢かよ、と思われるでしょうが、そうです。

この点で、キャンピングカーは健常者が憩う何倍も、闘病者にとっては有用な武器になります。

自分で運転するかどうかはともかく、ドライブも長距離だと同じ姿勢をとり続けるのが苦痛ですよね。そんなとき、後部客席で足を伸ばして横になれるのは、とても重要なことなんです。新潟地震などで、避難時の乗用車使用によるエコノミークラス症候群が問題視されましたよね。あれです。

 

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いや、もっと端的に言えば、昼寝がすぐできるかどうか。

これは私の趣味の筆頭に近いものが昼寝だからかもしれませんが、入院生活を長くしていると昼間長時間起き続けているのが苦痛なのです。夜間、疼痛や他の患者のせん妄などで何時間も続けて眠れないから昼寝をしないと持たないのです。

それが後部座席を倒すだけで寝られるミニバンや、なにもしなくてもひょいと昼寝できるキャンピングカーなら、少し遠いかな、と思える距離でも臆することなく出かけられます。

トイレは?

そう、それですね、第一義は。

ご安心ください。最近のNEXCO(旧日本道路公団)系の高速道路サービスエリアは、驚くほどリニューアルが進み、新東名や新名神などの最近開通した道路ではホテル並みの豪華かつ清潔なウォータークローゼット(WC)が併設されています。

キャンピングカーを持ち上げすぎましたが、置くところがないとか高すぎるとか、いろいろ事情があるでしょうし、そもそもそんな大きな車には興味が無い方も大勢いらっしゃるでしょう。車中泊をするがん患者はあまりいないでしょうが、日帰りドライブやホテルへの道すがらでも、このようなトイレがあれば安心です。

ただし、一般道の道の駅の中には昭和のドライブインか??と思えるような旧態依然としたローカル鉄道と変わらないトイレの駅もありますから、リサーチが必要です。近年オープンしたところなら、ほぼ間違い無いでしょう。

 

以上、休憩とトイレについて具体例を示しました。

他に旅の楽しみといえば、食がありますよね。これに関しては千差万別、好みに依るところ大ですので、私のケースは特殊かもしれません。

私は先述のように、常に下痢気味で一度に大量の食品を摂取すると腹痛が起こります。ですので、一泊二食付きの宿に泊まってお仕着せの懐石風食事を出されると、困るのです。好き嫌いはありませんから旅館の彩り鮮やかな食材を出されると、人参を眼前にぶら下げられた馬のごとく猛烈に食べてしまいます。宿泊料にも依りますが、あまりに量が多いですよね。

山岳部の先輩に胃がんで胃を2/3ほど摘出された方がいるのですが、その方の場合は物理的にあまり食べられないのですが、私の場合は大腸が半分なので、食道・胃から小腸までは健常なのです。よって、つい食べてしまうのですよ。

 

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あまりの浅ましさに呆れたでしょうが、食えるのは良いことなんです。

ですから、私は宿に泊まる場合は素泊まりのビジホや民宿をチョイスして、近隣の居酒屋などに妻を伴いふらっと出かけるのを定番にしています。

これですと、好きなものだけを少量食べることができますし、注文するたびに脳内レジがチーンと積算されて行きますので、頼みすぎることも無い。食べ放題なら別ですが。セダンに乗られていて車中泊などしない方でも、これなら可能ですよね。

またまたキャンピングカーですが、その車中泊時はスーパーの弁当や惣菜がありがたいですね。店舗での外食も良いのですが、食ってすぐに横になれないので、牛になることができません。

キャンピングカーならミニバンと違って食べた後の食器類は放置しても横になれますから、基本的にぐうたらな私にはもってこいです。いつかは片付けなければなりませんが。

 

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食住が来れば、その前には衣料がありますね。

ここでも、マイカーなら電車に比べて大量のウェアを持って行けますので、うんこを漏らしても安心ですし、冬も様々なアウターを持参して気温に応じたファッションを楽しめます。自分なりのオシャレをすることも、がん患者が外出する上でとても重要です。

過度な装飾品やブランドものを着るよりも、その場所に応じた服装を着分けることが大事だと思います。

 

以上、なかなかハードルが高い治療中がん患者の旅ですが、工夫次第で絶対無理なことではありません。そうやって気分転換して免疫力を上げることこそ最大の治療でしょうから、頑張って旅をしましょう。 

旅は心と身体の洗濯です。

2018.6.6

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