雑感/方言 〜多国籍語を操るバイリンガル〜

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2018.6.25 エッセイ  

           画像:SONY CyberShot DSC-WX7 Carl Zeiss Vario-Tessar

どうも、シバク・ドワレです。

久々に方言ネタです。

私の父は九州久留米の出身(正確には満州で生まれ引き揚げてきていますが)、母はうどん県の高松市生まれです。

父は家では寡黙な方でしたし、大企業で働いていましたので方言を隠す事が多く、直接父の口から九州弁を聞いたのは数えるほどです。しかし、私を可愛がってくれた叔母は、コテコテの久留米弁と佐賀唐津弁のミックス。

叔母とは割と良く会っていましたので、すっかりその言葉を幼少の頃に刷り込まれました。

 

記憶にある最初の九州弁の洗礼は、幼稚園の頃に叔母に会った時でしょうか。当時私は大阪ではなく父の転勤で神奈川に住んでいましたので、神奈川弁で

「おばちゃん、宇宙人みたいな言葉話してるじゃん!」

などとからかったそうです。失礼な話ですね。

既に父は12年前に、それよりだいぶ先に叔母も亡くなっており現世にはいませんが、今でも久留米にある墓を参るついでに店に寄った時や、オートバイミーティングで九州の人と会った時など、九州弁が口をついてでます。

「よかね?」とか、「やっとるとですよ」とか。

ガソリンスタンドなどで

「軽油ば入れてよかですか?」

などと九州弁で話しかけられると、思わず

「よかよか」

と頬が緩みます。

今でも大好きな方言の筆頭で、私は現地では極力使うようにして、自分の体からその火を絶やさないように心掛けようとですよ。

一方、もっとネイティブなのは

そして、母の生家がある高松。

母は寡黙な父と対極にある、それはまあおしゃべりおばさんでした。それも、本人は大阪弁のつもりなのにアクセントはほとんど讃岐弁。

大阪弁にミックスして、

早よしまいよ→早くしなさい

がいに→めっちゃ/とても

いぬで→帰るよ

などなどが自然に口から出ていたようです。

私が幼いころ腹を下すと、必ず

「冷やしたんじゃわ!」

と怒られたもんです。

これだけネイティブに仕込まれると、当然私にも遺伝します。

先ほどの久留米弁同様、オートバイミーティングで四国人とセッションしたり、帰省して従兄姉たちと再会すると、もう普通に讃岐弁に帰ってしまいます。

 

このほか、私はそのジブシー的性質に歯止めがきかず、親元を離れてからまあびっくりするくらい引越しを繰り返しました。その中でも長かったのが兵庫県南部。

近畿以外の方からすると、関西弁は特に大阪弁のイメージが強く、テレビで観る漫才師や落語家のしゃべりの印象を持たれているかもしれませんね。それか、ケンミンショーで出てくる道頓堀あたりのおばちゃん言葉のイメージ。それが関西一円共通言語と思われている節があります。

しかし、京阪神に限ってもそれぞれ言葉は違います。

顕著なのは、京都のはんなりした「〜したはる」(していらっしゃる)

との語尾でしょうか。これは、年下相手や、自分の子供であっても使います。

それと、神戸弁

「〜しとう」(してる)

でしょうか。

この、「しとう」は、福岡弁に通じるものがあるのですが、それは黒田官兵衛が姫路から福岡に移ったことと関連しているのかは浅学な私には判りません。福岡弁との最大の違いは、語尾に「けん」が付くか付かないか、です。

福岡「支度ばしとうけん、はよきんしゃい」(準備はできてるから早く来なさい)

兵庫「用意できとうから、はよおいでや」(同)

大阪「用意できてるし、はよきいや」(同)

などです。

 

かように、河内/播磨/摂津/筑後/讃岐の5ヶ国後を操る私。現地のネイティブな言葉を操る人々に聴かせると微妙に、いや大幅に違っているかもしれませんね。それは外国人が日本に来て努力して日本語を話しているのを見る感覚でお許しください。

 

このような方言の数々、海外に行っても使わないかもしれませんが、日本を周遊する時には溶け込むのにたいそう役立っとります。

2018.6.25